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©SLP issue002
バルセロナにある日本のかけら:
Omotesandoとの会話
すべては 2018 年の日本旅行から始まりました。Omotesandoの職人であるジョアン カタラは、東京に息づく伝統と現代性の融合に魅了されました。具体的には東京の中でも中目黒、彼が苔玉を発見した地域です。
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都会の喧騒から離れたOmotesandoは、大温室を改装した店舗でありながら創作空間でもあるような場所です。ファサードのタイポグラフィーや屋根の形状、植物の手入れまで、空間全体に際立った日本を感じさせる面影があります。
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「盆栽は木の一種だと思っている方が多いのですが、実際は苔玉のように技術なのです」
手で地球を守る
植物は鉢(多くの場合プラスチック製)でOmotesandoに到着し、持続可能な容器に移し替えられます。苔玉の場合は、その名の通り、100%天然素材の容器に移し替えられます。土と、栽培した苔でできた大きな塊が、新しい鉢になります。
ジョアンは、植物を飾り、家の中に「都会のジャングル」を作り出す傾向が高まっていると説明してくれました。しかし、Omotesandoでは、それぞれの作品がユニークであり、細心の注意を払って手作りされているため、それぞれの植物をセットとしてではなく個々に特徴のあるものとして考えます。
「人々は自然と直接触れ合うことを好み、植物を一から作り、それがどのように成長するかを観察することができます。」
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Omotesandoのラインナップは幅広く、 (ハンコ、ギンザ、プリザーブドローズなど...)、その時々によって異なりますが、苔玉とガーデンインザボウルの2つが特に素晴らしいアイテムです。 1つ目の苔玉は、あなたを地球の大地と結びつけてくれます。なぜなら、あなたは苔を形作ってるので、実際に手を土に触れ合わせる必要があるからです。一方、ガーデンインザボウルは、自分の好みに合わせて作る芸術作品のようなもので、植物が独自のエコシステムの中でどのように変化し、成長するかを観察することができます。
地中海のエッセンス
ジョアンに、Thinking MUとのコラボレーションのきっかけについて話を聞いたところ、数年前に参考にしていることについて尋ねられ、その中で Thinking MU と答えたそうです。「Thinking MUはファッションブランドなだけでなく、アートであり、音楽であり、デザインなのです。それはOmotesandoにも通ずるものがあると思っています。」Omotesandoでは常にさらなる進化を目指しており、そのためコラボレーションは非常に重要な部分を担っています。コラボレーション先を選ぶときは、ビジュアル部分が重要な役割を果たすため、ブランドの価値観と美学の両方を考慮します。
このプロジェクトは、日本文化と植物崇拝を西洋世界、つまり家の中に自然のオアシスを近づけることを目的として始まりました。しかし、チームと創造の両方の場所がここバルセロナにあるため、バルセロナ文化の本質は常にブランドの中にしっかりと存在しています。 「メイド・イン・バルセロナは、私たちが一歩を踏み出すたびに寄り添う印です。私たちは日本とのつながりを強く感じていますが、自分たちのホームであるバルセロナを忘れることはありません。」